もう一回、世界一へ 侍ジャパン・井端弘和監督がWBCに懸ける思い

2026/01/01 05:00 

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 野球日本代表「侍ジャパン」は3月に行われる国・地域別対抗戦、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連覇に挑む。注目されていた野球界のスーパースター、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の出場が無事決まり、頂点への視界が開けてきた。指揮を執る井端弘和監督(50)が新年にあたって選んだ文字は「新」。「前回大会優勝という中で、もう一回、世界一へという思いを込めた」という。

 チーム作りの根幹となりそうなのはやはり大谷選手だ。精神的にもチームにとっても大きな存在といえるが、そもそも戦力として代えがきかない。投打「二刀流」での出場になるか、打者のみでの出場になるかは未定だが、いずれにせよ頼もしい。井端監督は「(参加は)非常にありがたい。まずはプレーで引っ張ってもらうのが理想。できるだけ早く合流してほしい」と語る。

 井端監督のもとに吉報が届いたのは、大谷選手が自身のインスタグラムで参加を表明する直前の昨年11月25日(日本時間)早朝のこと。井端監督は着信に気づいたが、出るのが間に合わず、折り返したところ驚きの内容だったという。「普段はぼーっとしている時間帯だったけど、一気に目が覚めましたね」

 ただ、単純に喜べたのは一瞬のことだった。

 「ほっとはしたが、すぐに『では、これからどうしよう』という考えに変わった。前にちょっと進めた」と次なる思考に切り替わったそうだ。

 代表監督に就任して3年目。「ずっと苦しかった。特に選手選考はすごく悩んできた」と振り返る。12月26日には、ようやく大谷選手を含む代表8選手を発表した。残るメンバー22人の選考作業も大詰めだ。2月の合宿からはいよいよWBCへの本格的な準備が始まる。

 「野球ファンだけでなく、日本の国民の皆さんに喜んでもらえるような試合、内容を見せたいとは思います。ただ、とにかく目先の1勝を目標にやっていきたい」と井端監督。一歩ずつ、着実に坂を上り、世界一の称号にたどり着く覚悟だ。【岸本悠】

 ◇いばた・ひろかず 1975年5月12日生まれ。神奈川県出身。東京・堀越高から亜大を経て98年にドラフト5位で中日入り。遊撃手でベストナインを5回、ゴールデングラブ賞を7回受賞した。2014年から巨人でプレーし、15年に現役引退。通算1896試合で1912安打、打率2割8分1厘。日本代表では13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。21年の東京オリンピックでコーチを務め、23年10月に監督に就任した。

毎日新聞

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