<football life>「戦術カタール」奏功も堂安が勝利を喜べないワケ サッカー日本…
東京・味の素スタジアムで14日にあったサッカー国際親善試合で、日本は逆転劇で「サッカー王国」ブラジルから初白星を挙げた。
歴史的な勝利の余韻が残る試合後、攻守に大車輪の働きを見せた日本の10番を背負うMF堂安律(アイントラハト・フランクフルト)は「手放しで喜ぶ時間はない」と控えめだった。
右のウイングバックで先発出場。引いて守る時間が多かった序盤は5バックになって右端の位置まで下がり、献身的に相手に体を当てたかと思えば、数少ない攻撃の機会では積極的に縦へのドリブル突破を仕掛け、敵陣深くへ切り込んだ。
前半は立て続けに失点して0―2で折り返した。遠藤航(リバプール)、板倉滉(アヤックス)、三笘薫(ブライトン)ら経験を積んだ選手が不在のピッチで、堂安は日本の戦う姿勢が気になった。
「何か(局面)を変えようとしている選手が少ない」
ハーフタイムで発動させたのが、「僕たちがふざけて呼んでいる」と語る「戦術カタール」だった。
由来は、同じように追いかける展開からドイツ、スペインを相次いで破った2022年のワールドカップ(W杯)カタール大会。その時の経験を生かした。
「ハーフタイムはネガティブになりがちなので、『ポジティブになろう』と。(南野)拓実君(モナコ)と僕がセットになって、声をかけていた」
対アジア勢の試合で見せていた、前線でハイプレスを仕掛ける戦いとは異なり、この日は前半はコンパクトな陣形で守りを重視したことも「後半に体力が温存できていた」とプラスに働いた。
攻撃重視の「殴り合い」に変えた後半の7分、前線で自身がボールを奪われた直後に果敢なチャージをかけた。すると味方も連動して追い立て、最終ラインに下げた相手にパスミスが生まれる。そこから反撃ののろしを上げる1点目を南野が奪い、流れが変わった。
試合を終え「二つの思いがある」と切り出した堂安。
「日本サッカーにおいてブラジルを倒したことはすごく意味がある。素晴らしい日になった」と一つ目の感想を口にした後、「くぎを刺すようですけど……」と苦笑いで語り始めた。
「(W杯)本大会でやって(勝利して)こそ、本物。彼ら(ブラジル代表)が本大会のテンションだったか、自分たちで話し合う必要がある」
特に気がかりなのは、前半の2失点目だった。「1点なら大丈夫という感覚はあったが、本大会で0―2は正直きつい。(W杯の)グループリーグで余計な1点は致命的になることがある。ないに越したことはない」
ブラジルとの試合前、「(ボール保持率が)50(%)50(%で対等に渡り合うこと)は早いと思う」と、世界トップとの差を自分なりに分析していた。
勝利を収めた後も「1試合では分からない」と、浮かれた様子はなかった。視線は眼前の勝利ではなく、常にW杯本番を見据えている。【川村咲平】
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