2部制は「人生最高の夜更かし」 仙台育英・須江監督 夏の甲子園
全国高校野球選手権大会は第12日の17日、阪神甲子園球場で3回戦があり、仙台育英(宮城)が延長十一回タイブレークの末、沖縄尚学に3―5で競り負け、準優勝した前々回大会以来の8強進出はならなかった。
仙台育英の須江航監督は試合後、この1年間のチーム作りを振り返りながら、甲子園大会での2部制導入に関する自身の見解も語った。主な談話は次の通り。
◇「令和の根性野球」かじ切った3年生
<今年のチームについて>
もともとこのチームは遠くへ飛ばすとか、速い球を投げるとかっていうポテンシャルは、過去の中でも上位のチームでした。
でも、そこに守れる子が存在しないから、選抜も出られなくて、その後のいろんな戦いもうまくいかなかった。
結局、1年生が(レギュラーに)入っているわけですよ。「スーパー1年生」なんてのは存在しない。2、3年生の方が本来、練習量も多いし、経験値も高いはず。
でも、それが(レギュラーに)入れないということが、もう一つ、こちらが育てきれていなかったなっていうこと。
<2023年夏を最後に、甲子園から少し遠ざかった>
きれい事じゃなく、主体性と実践を重んじることを大変大事にしているんですけど、主体性と自主性の中には、「勝負に勝つんだ」という根性みたいなものが生まれてくるわけですよ。
歯を食いしばって頑張らなくちゃいけない。でもそれは監督やコーチら大人に言われて磨けるものじゃなくて、自分自身に対しての厳しさを出すしかない。
大人だって、会社のルールが年々厳しくなったり、いろんなことに窮屈さを感じたりしたら、頑張れないじゃないですか。不満にしかならない。聞こえはいいですけど、主体性や自主性はなかなか育たないです。
だけど、僕らの歴史の中でいろいろ育んできたことや、近年優勝や準優勝みたいな成果が出て「良き伝統だ」みたいなものを全部壊して、もう一回、一つずつ見つめ直して、厳しくやろうとかじを切ったのは彼ら(3年生)です。
何度も何度も「本当にそれでいいのか」って問いかけたけど、本当に自分に厳しくやった。
これは新しいステージに入っていくんじゃないかなと思うんですね。「令和の根性野球」みたいな、新しいチーム運営ができるきっかけになると思う。
<最も暑い時間帯の試合を避ける2部制についてどう思うか>
僕はDH(制)しかり、新しいチャレンジをどんどんしていくべきだと思う。新しいことやって判断すればいいと思う。それが自分の人生のスタンスでもある。
2部制、いいじゃないですか。夜遅いと、いろんな批判の声もあるのは百も承知なんですけど。
そんな軽いこと言うなって言われたら怒られちゃうかもしれないですけど、「人生最高の夜更かし」ですよ。夏休みの思い出で、友達と夜更かししたんだって、最高の思い出じゃないですか。全部肯定的に考えています。
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