仙台育英・須江監督が感じた「誰も立ち入れない空間」 夏の甲子園
全国高校野球選手権大会は第12日の17日、阪神甲子園球場で3回戦があり、仙台育英(宮城)は延長十一回タイブレークの末、沖縄尚学に3―5で競り負け、準優勝した前々回大会以来の8強進出はならなかった。
仙台育英の須江航監督は試合を振り返り、最後まで投げ抜いた吉川陽大投手(3年)をねぎらった。須江監督の主な談話は次の通り。
◇「甲子園を二つに分けていた」
<タイブレークで敗れた>
120点、出し切った。素晴らしい対戦相手と甲子園で、3年生にとっては(2年春夏、3年春と)3季も来られなかった甲子園でこういう試合ができたことが、チームの財産になった。
甲子園は力以上のものを出してくれるし、そのままの力しか出ないという両面ある。ありのままの仙台育英だった。ちょっとのミスやほんの数センチが許されないのが甲子園なんだっていうのを思い出させてくれた。
<伯仲した展開だった>
どっちのピッチャーが(ボールが)浮くか、抜けるかだった。
(沖縄尚学の)末吉君は一瞬抜けた回があったんですけど。(五回に)満塁でね(満塁から仙台育英が2点を挙げて逆転)。そこからよく立て直しましたね。それが素晴らしい。
(末吉君は)2年生なので、末恐ろしいというか、楽しみ。1、2年生はいい目標ができましたね。今度甲子園に帰ってきて、末吉君に勝つんだと、目標をいただきました。
<延長十回の攻撃で無得点だった>
采配ミスでしたね。(1死二、三塁の場面で一度失敗した後)もう1回、スクイズにいって良かったですね。追い込まれてからも。あそこで決めにいかないといけなかったですね。
中岡は三振しない子だから、(バットに)当てて(内野の間を)抜けるんじゃないかなっていう曖昧な判断だった。
<吉川投手が最後まで投げきった>
吉川はこの1年間、球数や健康状態を細かく管理して、万全の状態で投げました。もちろん継投も考えたが、天気で例えるなら、吉川は全く曇り空にならなかった。
皆さんも同じ感覚だったと思いますが、「吉川君と末吉君の空間」になっていた。誰もそこには立ち入ることはできないかなと思いました。
吉川は、本当は昨年も夏の大会で投げるはずが、5、6月から痩せて、どんどん調子が落ちていった。「夏に弱い吉川」みたいな感じだったのが、たった365日で成長するって、高校生は素晴らしいですね。
<継投策は頭をよぎらなかったか>
打順の巡りで絶対に代走や代打を出さなくちゃいけないようなシーンが訪れたら、そういうことはあったかも。
子どもたちには「この大会はベスト8に進んだら一気に優勝の可能性が出てくる」と話して、甲子園を(3回戦までと準々決勝以降の)二つに分けていました。
(大会の)前半は吉川に頑張ってもらい、ベスト8からはみんなで頑張って鬼の継投みたいな感じで考えていました。
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