「一番のカギは…」 猛打の山梨学院支える「こだわり」 夏の甲子園
◇高校野球・夏の甲子園3回戦(16日)
◇○山梨学院14―0岡山学芸館●
終わってみれば17安打14得点の大勝。山梨学院の強打を支えるのが、バントや走塁といった小技へのこだわりだ。
五回に1点を加え、3―0として迎えた1死一、三塁。4番・横山悠に出たサインはスクイズだった。
ヒッティングの構えから切り替え、三遊間へ転がす。岡山学芸館の左腕・田路(とうじ)惣一朗は「スクイズがあると、内野と確認できていなかった」。相手守備陣の警戒の薄さを突き、4点目をもたらす内野安打となった。
横山は「(小技は)チームで徹底してきたこと。決まって良かった」。
チームは山梨大会の全試合で本塁打が飛び出すなど長打力に注目が集まる。だが、4点目のホームを踏んだ宮川真聖(まさと)は「小技でランナーを意識させて、制球が甘くなった結果が長打。ランナーが一番のカギだと思っている」と語る。
テーマは、小技が得意な選手を育てるのではなく、打線に並ぶ全員ができるようにすること。4番も例外ではない。実戦練習でさまざまな場面を想定し、バントや走塁を磨いてきた。
横山は「(投手との)1対1の対戦では、力量的にピッチャーの方が上という可能性がある。ランナーも加えた揺さぶりは意識している」と話す。
さらに、試合に向けたミーティングでは、相手投手の特徴に応じた走塁の狙いの共有を徹底する。
この日、相手先発は右の吉井翔悟だった。横山が「想定していた」と言えば、吉田洸二監督も「右で来てくれたことで、ちょっと動きやすくなった」。
実際、四回は横山の二盗が捕手の悪送球を誘って好機を広げ、犠飛で2点目が生まれた。選手たちは、塁上で走るそぶりを見せる偽走やエンドランを多用し、相手バッテリーにプレッシャーをかけ続けた。
横山は「小技の重要性はみんな理解してやっている。ここから勝ち上がる上で大事になってくるもの」と強調する。夏の甲子園では初の8強入り。この先の戦いも、こだわってきたものを変えずに挑む。【深野麟之介】
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