「泣きそうで…あかんわ」オリックス森、希少がんの友に届けた決勝打
◇○オリックス8―3巨人●(15日・京セラドーム大阪)
誰にも見せないはずだった涙がこぼれ落ちた。
「なんかもう今日一日、大翔(ひろと)のこと考えるだけでずっと泣きそうで。ヒーローインタビュー大丈夫かなと思っていたんですけど、『あ、あかんわ』と。我慢できなかったです」
試合前の始球式で、大阪桐蔭高で共に2013年春夏の甲子園の土を踏み、21年から「希少がん」と闘う同級生の福森大翔さんの球を受けた。現在は進行し「ステージ4」。それでも「まだまだ前向きにトライできる。一分一秒でも長く生きたい」と治療法を模索する親友の姿に、オリックスの森友哉は「自分の打てないとか、どっか痛いっていう苦しみは、大翔に比べたらへでもない」と勇気づけられてきた。
今季、福森さんが現地で観戦した2試合では振るわなかった。親友がマウンドにも上がる3試合目に、「今日は絶対に自分がお立ち台に立つ」と臨んだ。
打席へ入る登場曲は「大翔を少しでも元気づけられるように」と、ゆずの「栄光の架橋」に変えた。右翼席では、大阪桐蔭高の吹奏楽部が甲子園でもおなじみの演奏で森を後押しした。
四回に右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、同点で迎えた五回1死一、三塁の第3打席。3ボールから巨人・戸郷翔征の直球を「積極的に、自分が決める」と豪快に引っ張った。打球は一、二塁間を破り、勝ち越しの右前適時打に。森の思いに触発されるかのように打線がつながり、この回6安打で一挙5点を挙げた。
実数発表となった05年以降、球団主催試合で最多となる3万6219人が駆けつけた試合。友への思いをバットで示し、有言実行のお立ち台では声を震わせながら言った。
「僕たちも、シーズン最後まで負けない気持ちで頑張ります。大翔も負けないように頑張ってください」【皆川真仁】
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