大の里が第75代横綱に昇進 日本出身は稀勢の里以来8年ぶり

2025/05/28 09:27 

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 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で臨時理事会と名古屋場所の番付編成会議を開き、横綱審議委員会(横審)から推薦された大の里(24)=本名・中村泰輝(だいき)、石川県出身、二所ノ関部屋=の第75代横綱昇進を満場一致で決めた。

 新横綱の誕生は、今年1月の初場所後に昇進した豊昇龍以来。日本出身横綱の誕生は、大の里の師匠で2017年の初場所後に昇進した稀勢の里(現二所ノ関親方)以来8年ぶりとなった。

 30日に明治神宮で初めて土俵入りを披露する。

 大の里は夏場所初日から持ち味の前に出る馬力を生かし、白星を重ねた。

 千秋楽で豊昇龍に敗れたものの、14勝1敗で2場所連続4度目の優勝を達成した。場所後に開かれた横審では「泰然とした相撲で文句なし」と満場一致で推薦が決まった。

 大の里は石川県出身。新潟県立海洋高から日体大に進んで学生横綱とアマチュア横綱に輝き、二所ノ関部屋に入門した。

 23年夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏み、所要13場所で番付の頂点に立った。

 年6場所制となった1958年以降初土俵の力士では、73年の夏場所後に昇進した輪島の21場所を抜いて最速記録。異例のスピードで出世を遂げた。【黒詰拓也】

毎日新聞

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