「一球をかみしめて」 甲子園で高校軟式野球 5日に東西選抜交流試合
全国から選抜された高校軟式野球の選手が東西2チームに分かれて対戦する「春の軟式交流試合」(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社など後援)が5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催される。夏の全国高校軟式野球選手権大会は明石トーカロ球場(同県明石市)が主会場で、軟式経験者からは「甲子園での試合は選手の励みになる」と期待の声が上がる。
交流試合は、全国選手権が節目の70回を迎える今年、軟式野球のさらなる普及を狙って企画された。
◇点が入りにくいからこそ
社会人野球・日本生命の真野凜風(りんか)投手(23)は、奈良・天理高で軟式野球に取り組んだ。「甲子園は高校時代、どんなに頑張っても届かなかった場所。うらやましいですね」と率直に語る。2年時の2018年に外野手兼投手として全国選手権ベスト4に貢献。硬式に転じた同志社大では最速152キロの直球で注目を集めた。
意外と触れる機会が少ない高校軟式野球。硬式との大きな違いは、打球が飛びにくく点が入りにくいことだ。14年の全国選手権では、中京(岐阜)と崇徳(広島)の準決勝が延長五十回、4日間に及ぶ球史に残る激戦になった。
1点をどう取るか、どう防ぐかのせめぎ合い。真野投手は「軟式はいろいろな作戦を使って点を取りにいく。ボールをたたいてはねさせ、内野安打にしたり三塁ランナーを還したり。こんな野球があるのかって思うかもしれませんね」と話す。
◇「広いスタンドに威圧感」
その一方、技術面でもメンタル面でも軟式の経験が硬式に生きているという。「軟式は1点取られたらダメだし、四球を出したら何が起こるかわからない。しびれるような場面で1点を取られない投球。これは今につながっている」と真野投手。そして「軟式はボールが軽いため強く腕が振れる。その腕の振りを硬式でできることが球速につながっている」。
大学の公式戦で甲子園を経験した真野投手は「マウンドに立った時、見上げてしまうような広いスタンドに威圧感を覚えた。甲子園はベンチの裏からグラウンドに出た時の感動もすごい。誰もが経験できる場所ではないので、一球一球をかみしめ、プレーしてほしいですね」と、交流試合に臨む球児にエールを送った。【栗林創造】
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