主導権を握りながら勝ちきれないJ1柏 8試合連続で複数得点なし

2025/04/26 21:15 

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 ◇△柏レイソル1―1アルビレックス新潟△(26日・三協フロンテア柏スタジアム)

 確実に前進はしている。だが、どこかもどかしい。上位につけている柏だが、課題が浮き彫りになった試合だった。

 新潟にPKで先制を許した後の前半32分。一度は相手に渡ったボールをすぐさま奪い返し、中盤の連係で前へ運ぶと、MF渡井理己が左足で同点ゴールを決めた。しかし、今の柏にとって重要なのはここからだった。

 前半終了まで、何度も相手ゴールを脅かした。FW小泉佳穂が相手陣の深くでボールを奪ってからのシュートは、相手GKの好セーブに阻まれた。右サイドでの流れるようなパス交換からMF久保藤次郎の放ったシュートも、枠の左に外れた。結局ドローで試合終了の笛を聞いた。

 渡井は「2―1にできていたら、もっと後半は試合を楽に進められた。追加点が今のチームの課題」と振り返った。

 リーグ戦で8試合続けて複数得点がない。4位という位置は2季連続で残留争いを強いられたチームにとって、着実な進歩を示している。だが、主導権を握りながら勝ちきれない。

 DF古賀太陽は「本当に仕留めるだけ。最後の質(が課題)かなと思う」。ボールを保持して試合を支配する攻撃的なサッカーがチームスタイルだ。ゴール前での決定力が上がれば、首位浮上も見えてくる。【高野裕士】

毎日新聞

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