社会人野球の第６７回ＪＡＢＡ岡山大会が１４日、開幕する。予選リーグは岡山県倉敷市のマスカットスタジアムと倉敷市営球場で、計１６チームが４組に分かれて総当たり戦を行う。各組１位が進出する準決勝と決勝は、１８日にマスカットスタジアムで開催される。

　◇新監督ぞろい

　昨秋の日本選手権で優勝したトヨタ自動車、準優勝のＨｏｎｄａに中国地区の地元勢が挑む構図だ。

　Ｂ組のトヨタ自動車は右腕・後藤凌寿に注目。昨秋の日本選手権では１５０キロ台の直球を武器に、救援で活躍した。東北福祉大から入社２年目を迎え、さらなる飛躍に期待が懸かる。

　同じＢ組のパナソニックはゼネラルマネジャー兼総監督を務めていた中本浩氏、ツネイシブルーパイレーツは岸村祥太郎氏が今季から指揮を執る。大会連覇を狙う西部ガスの戦いぶりも興味深い。

　Ｄ組のＪＦＥ西日本は日本選手権で４強入り。広島・呉港高から入社３年目のスラッガー・田中多聞ら楽しみな若手が多い。同組のＨｏｎｄａに対し、どのような試合を見せるか。

　Ａ組は、今季から新監督の森山誠氏が率いる三菱重工Ｗｅｓｔに注目したい。Ｃ組は中国地区勢のＪＲ西日本、三菱自動車倉敷オーシャンズを軸に混戦模様だ。エナジックは日本ハムで投手としてプレーした糸数敬作氏が監督に就任。ＪＲ北海道クラブも新監督にヘッドコーチを務めていた乙須正太氏が昇格し、巻き返しを図る。

　優勝チームには１０月２８日に開幕する日本選手権の出場権が与えられる。【石川裕士】

　◇ＪＡＢＡ岡山大会出場チーム

　Ａ組（シティライト岡山、三菱重工Ｗｅｓｔ、日本製鉄かずさマジック、伯和ビクトリーズ）Ｂ組（パナソニック、ツネイシブルーパイレーツ、西部ガス、トヨタ自動車）Ｃ組（ＪＲ北海道クラブ、エナジック、三菱自動車倉敷オーシャンズ、ＪＲ西日本）Ｄ組（四国銀行、日本新薬、ＪＦＥ西日本、Ｈｏｎｄａ）