水田で稲刈りすると断層くっきり…「防災教育で重要」 熊本地震

2026/10/03 18:15 

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 7月28日の熊本地震の際に断層が地表に出現する一部始終の映像が撮影された熊本県八代市の水田で3日、稲刈りがあった。地質学の研究者ら約20人が協力し、断面を傷めないように鎌で手刈りを進めると、断層がくっきりと姿を現した。

 最大震度7を観測した熊本地震では、日奈久断層帯の断層のずれが30キロ以上にわたって確認された。地震発生時の様子は近くの商店に設置された防犯カメラが捉えていた。地質学が専門の鳥井真之・熊本大特任准教授は「地震で断層が動く様子を確認できる映像は世界で2例のみ。学術的に貴重で、断層の保存や調査が必要」と指摘し、研究者らが高い関心を寄せている。

 稲刈りを前に、水田を所有する農家の男性は鳥井氏らに相談。①足跡を残さぬように地表が乾いた日に作業する②断層周辺にコンバインを入れないように手で刈り取る――といった対策を決め、準備を進めていた。

 この日の作業には、鳥井氏の研究者仲間らも協力。鎌で稲を刈り進めると、縦と横の両方にずれた断層があらわになり、計測の結果、ずれの範囲は縦80センチ、横1・05メートルと判明した。稲刈り後は断層部分が崩れないようにブルーシートをかけた。鳥井氏は「動画と併せ、地震がどのように伝わり、断層がどう形成されたかが実際に見て分かる貴重な場所。防災教育の面でも非常に重要」と話した。【山崎あずさ、久野洋】

毎日新聞

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