典型的な土砂災害、専門家「都心周辺も警戒を」 台風25号

2026/09/22 19:31 

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 台風25号による大雨の影響で、関東を中心に広い範囲で土砂災害が発生した。神奈川県と千葉県では土砂崩れによる死者・行方不明者も出た。専門家は集中的な大雨が斜面の土を軟弱化させる「典型的な土砂災害」と指摘し、今後も都心周辺で同様の被害が起こりうるとして警戒を呼びかけている。

 佐々恭二・京都大名誉教授(地滑り学)は「大雨で地下水の水圧が上昇し、地面が滑りやすくなって起こる教科書的な地滑りが各地で発生したのではないか」と指摘。「斜面に水がたまると、風呂に入ったら体が浮いて少しの力でも動くように、地面の滑りに対する抵抗力が小さくなる」と説明した。

 東京農工大の石川芳治名誉教授(砂防学)は、崖や急斜面の多い地形に加え、長時間にわたる大雨が被害を生んだとみる。人的被害のあった神奈川県の三浦半島や千葉県の房総半島は崖や急斜面が多く、斜面に近接した住宅もある。軟弱になった表面から1~2メートルほどの斜面が崩壊したとみられるという。

 気象庁によると、死者・行方不明者が出た千葉県鴨川市や神奈川県三浦市では、22日までの48時間降水量が観測史上最多を記録した。石川氏は「今回はたまたまこれらの地域に雨が集中したが、都市部の近くでも同様の被害が起きるリスクのある地域はある」と話す。

 伊藤和也・東京都市大教授(地盤工学)は「(東京都内では)急斜面に擁壁を設けて住宅が建てられている地域も多い。擁壁が老朽化している場所もあり、今回同様に大雨が降れば斜面が崩れるリスクがある」と注意を呼びかけた。【高橋由衣、岡田英】

毎日新聞

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