報道写真家の石川文洋さん死去 88歳 ベトナム戦争など取材

2026/08/23 18:09 

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 ベトナム戦争の戦場写真などで知られる写真家の石川文洋(いしかわ・ぶんよう)さんが23日、悪性リンパ腫のため死去した。88歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は妻桂子(けいこ)さん。

 那覇市出身。毎日映画社を経て、1965年にベトナム戦争下のサイゴン(現ホーチミン)に移住し、映像カメラマンとして南ベトナム政府軍に同行する。その後、写真家に転向し、68年まで現地に滞在しながらメコンデルタなど激戦地で撮影を続けた。

 69~84年、朝日新聞社出版局に在籍後、フリーに。ベトナムを継続的に取材したほか、中越戦争やボスニア紛争の現地にも赴いた。73年度の日本写真協会年度賞、90年には日本ジャーナリスト会議(JCJ)特別賞など多くの賞を受賞している。ホーチミンの戦争証跡博物館には、98年に寄贈した写真200点が常設展示されている。

 戦争の最前線に身を置いた経験から、反戦を訴え続けた。故郷・沖縄の基地問題にも取り組み、基地のない沖縄を訴えて80代の2018~19年に北海道の宗谷岬から那覇市まで徒歩で日本列島を縦断。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対を訴える活動に充てる「辺野古基金」の共同代表にもなった。

 著書に「戦場カメラマン」「私が見た戦争」「フォト・ストーリー 沖縄の70年」など。

毎日新聞

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