相次ぐ不祥事「信頼揺るがす」 畝本検事総長が退任会見で陳謝

2026/08/12 14:17 

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 12日付で検事総長を退任した畝本直美氏(64)が同日、最高検で記者会見を開き、「多くの方々に支えていただいたおかげでこの日を迎えられた」と語った。不適正な取り調べや検事が元容疑者と性的な関係を持つなどの不祥事が相次いでいることに「検察の信頼を揺るがすことで、誠に遺憾であり申し訳ないことだ」と陳謝した。

 畝本氏は2024年7月に女性として初めて検察トップの検事総長に就任した。「女性ならではの視点でやったことはない。現在は新任検事の半数近くが女性。性別・年齢・官職の別にとらわれず議論できることが何よりも重要だ」と振り返った。

 検事の取り調べを巡っては、就任前に大阪地検特捜部の事件で田渕大輔検事が特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判を開く付審判決定を裁判所から受け、就任後には東京地検特捜部の事件で堀木博司検事も同罪で付審判決定を受けた。東西の特捜検事が刑事裁判の対象となる異例の事態だが、畝本氏は最も力を入れた取り組みは取り調べの適正化だとした。

 取り調べの録音・録画の試行拡大や、独自捜査での問題点検討のための協議会開催などに取り組んだことを挙げ「真実の追究と、そのやり方の公正さは両立させなければならない。今後は川原隆司・新検事総長のもと一丸となり、良き伝統は守りつつ課題に正面から対峙(たいじ)し、国民の期待に応えてくれるものと確信している」と述べた。

 畝本氏は24年10月、再審無罪となった袴田巌さん(90)の控訴断念に際して検事総長談話を発表。袴田さん側は、談話は袴田さんを引き続き犯人視するものだとして国家賠償訴訟を起こしている。畝本氏は「談話は検察の判断プロセスを説明したもので、袴田さんを犯人視するものではない」と説明した。【後藤佳怜】

毎日新聞

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