熱中症疑いで死者、警戒続く被災地 避難所に大型エアコンも

2026/08/02 19:47 

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 熊本地震の避難で車中泊をしていた熊本県の70代女性が熱中症の疑いで亡くなった事案は、真夏の被災地が置かれた厳しい現状を浮き彫りにした。

 各地の避難所は熱中症対策を急ぐ。震度6強を観測した八代市の市立鏡小学校の体育館では、大型エアコンの設置工事が進められた。同小に身を寄せる女性(60)は「外に出れば立っているだけでも汗が出て、体にこたえる。冷房の設置はありがたい」と話した。

 一方、被災した自宅の片付けをしていた同市の公務員、中島嘉那(かな)さん(45)は、疲れをにじませた。「余震の警戒や、今後のことを考えると、ストレスもたまります。せめてこの暑さがなければ」

 災害ボランティアの受け入れが始まった益城町では、県内外から多くの人が駆けつけ、被災家屋の片付けなどに汗を流した。

 2016年の熊本地震をきっかけにボランティアを始めたという同県菊陽町の夏越裕介さん(40)ら4人は、声を掛け合いながら、被災家屋からタンスや学習机、食器棚を屋外へ運び出した。この日の最高気温は36・2度。4人は30~40分置きに休憩し、水分や塩分を補給した。

 この家の女性(79)によると、地震の揺れでタンスや引き出しが動き、物置にしていた2階の部屋のドアを塞いだという。女性は「タンスは嫁入り道具だが、また地震があったらと思うと怖いので処分することにした。(同居の)娘と2人だけではどうにもならなかったので助かった」と話した。

 一方、宇城市は2日、避難所にいた70代女性が新型コロナウイルス感染症と診断されたと明らかにした。被災地では断続的に地震が続く。1日午後9時47分ごろには熊本県熊本地方を震源とする地震があり、宇城市で震度5弱を観測した。【平川義之、戸田紗友莉、黒澤敬太郎】

毎日新聞

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