辺野古小型船転覆 海保が運航の市民団体代表ら4人を任意聴取

2026/06/15 19:56 

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 沖縄県名護市辺野古沖で3月、小型船2隻が転覆し、修学旅行中の高校生ら2人が死亡した事故で、第11管区海上保安本部(那覇市)が船を運航していた市民団体の共同代表2人と、救助された小型船の船長と乗組員の計4人から業務上過失致死傷などの容疑で、任意で事情を聴いていることが関係者への取材で判明した。共同代表2人は事故当時、現場におらず、2隻の出航を事前に把握していなかった。11管はこうした経緯を踏まえ、刑事責任の有無を慎重に調べているとみられる。

 事故は16日で発生から3カ月になる。11管によると、同志社国際高校(京都府京田辺市)の生徒18人と船長ら計21人は3月16日朝、「不屈」と「平和丸」の2隻に分乗。政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に向けて埋め立て工事を進める現場を海上から見学した後、漁港に戻る途中に相次いで転覆した。不屈の船長、金井創(はじめ)さん(71)と、後続の平和丸に乗っていた女子生徒(17)が亡くなり、14人が重軽傷を負った。

 業務上過失致死傷罪の成立には、具体的な危険性を予見できたか▽必要な措置を講じれば事故を避けられたか――の2要件が必要になる。

 関係者によると、2隻を運航していた市民団体「ヘリ基地反対協議会」(名護市)は法人格のない任意団体。共同代表2人は事故当時、現場におらず、高校生を乗せて出航することを事前に把握していなかった。高校生の乗船については、金井さんが学校側とやり取りしていたとみられる。当日の出航も操縦歴の長い金井さんが判断したとみられる。

 2022年に北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没し、乗員乗客全26人が死亡・行方不明となった事故では、乗船していなかった運航会社社長の男性が、安全管理に責任を負う立場だったとして業務上過失致死罪で起訴された。辺野古の転覆事故の場合も共同代表2人は乗船していなかったが、11管は同様に責任を負う立場であった可能性も視野に捜査している。【平川昌範】

毎日新聞

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