小田原市、全市立小中学校を一貫校に再編へ 多様なニーズに対応

2026/06/08 22:39 

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 神奈川県小田原市は8日、市立小学校25校、中学校11校を、2050年までに12の小中一貫校に再編すると発表した。小中学校が同じ敷地の施設に入り、義務教育学校に準じる一貫教育を行う。少子化でクラス替えのできない学校が4割を超え、校舎が老朽化していることなどが理由で、学びのニーズの多様化にも対応する。同じ敷地の一貫校を全域で設置する例は、県内自治体で他にないという。

 「市新しい学校づくり検討委員会」の答申によると、市立小中学校の児童生徒数は25年度で1万2090人と、ピークだった1982年度の約55%にまで減少している。クラス替えができない小中学校は、40年後には約67%になると予測している。また、建物は3年後に90%が築40年を超え、対策が課題となっている。教員のなり手不足に対して学校の数が多く、現場の負担増も指摘されていた。

 さらに、特別支援学級で学ぶ子どもが増えているほか、不登校児に対応する校内支援、日本語指導など需要は多岐にわたる。

 これらの背景に基づき、小中一貫校の導入が検討された。中学で学校になじめない「中1ギャップ」の緩和もできるという。地域とのつながりを考慮し、通学区域と自治会を合わせる調整も行う。

 具体的には27年度から白山中、大窪小、豊川小の調整を始め、34年度に最初の新学校を設置する見通し。

 市は再編により、校舎改修などの整備費用も削減できるとしている。現状の校数を維持した場合は約2587億円だが、再編後は約1146億1000万円になると試算している。【本橋由紀】

毎日新聞

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