ガンダム原画など1000点超 山形で安彦良和さん回顧展開幕

2026/06/06 17:15 

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 アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインなどで知られる漫画家の安彦良和さん(78)の創作活動をたどる回顧展「描く人、安彦良和」(毎日新聞社など企画制作)が6日、山形県天童市の市美術館で始まった。

 東北での回顧展は昨年の青森に続き2回目。学生時代、ノートに描いた漫画をはじめ、劇場版ガンダムのポスター用イラスト原画など計1000点以上が展示された。今回の回顧展のために制作した限定の描き下ろしイラストも含まれる。

 初日は安彦さんによるサイン会が行われ、往年のガンダムファンの中高年をはじめ、家族連れなど幅広い年代の人たちでにぎわっていた。

 5日の開会式で安彦さんは、母・なつさんの出身地、山形県中山町を60年ぶりに訪れたエピソードを披露。ご当地キャラクター「天童こま八」のTシャツを着用して、「山形との縁を感じている」とあいさつをした。

 この後、安彦さんは毎日新聞の取材に応じ、これまで半世紀以上にわたり、創作活動を続けることができたことに「幸せ者だった」と笑顔を見せた。「いろいろなことに挑戦してきたが、時がたつと、やっていることはあまり変わっていないのかな」と振り返った。

 北海道遠軽町出身。地元の高校を卒業後、進学した弘前大学で学生運動に身を投じた。退学処分を受けた後、上京してアニメーターを志した。

 「アリオン」「巨神ゴーグ」など多くの名作を世に送り出してきた安彦さん。「作品は作り物だが、どこかに自分が出てしまう」と語る。決して明朗快活なヒーローではなく、どことなく未熟な面を持つ主人公に魅力を感じた。だからこそ、ガンダムの富野由悠季監督が設定した主人公アムロの話を聞いた時は「我が意を得たり」と思ったという。

 「この年齢になると、何かやり残してはないか。『どこか忘れ物を探すような感覚』で創作している」と語る。今後もオリジナルの漫画やアニメの制作に意欲を見せていた。

 会期は8月23日まで。7月20日には安彦さんと劇場アニメ「ルックバック」で知られるアニメーション監督の押山清高さんによる特別対談や上映会が天童市市民文化会館で予定されている。

 観覧料は一般1500円、高・大学生900円、小中学生600円。休館日は月曜(7月20日は開館し、翌21日休館)。問い合わせは同館(023・654・6300)へ。【竹内幹】

毎日新聞

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