暑さに強くおいしいコメを 新たな品種の開発進める新施設 宮城

2026/05/31 11:15 

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 近年の厳しい夏の暑さに耐えられるコメを――。宮城県が人工的に高温環境を作れる施設を今春から本格始動し、新品種の開発を進めている。

 出穂期に高温になると、コメが白く濁る「白未熟粒(しろみじゅくりゅう)」が出やすい。この割合が高くなると等級が下がり、生産者の収入にも影響が出る。暑さに強く味もよい新品種を求める声は年々、高まっている。

 そこで、県は2025年11月、宮城県大崎市にある古川農業試験場内に、「高温耐性検定施設」を整備した。遠隔で高温環境を作り出し、暑さに耐えられるかを試験することができる。施設は、630平方メートルでそのうち6割強が水田だ。

 これまでは土を入れたコンテナで試験栽培をしており、一度に試せる品種候補の数は約300だった。それが、この施設では1500以上の試験が可能で、早く有望株を絞り込み、新品種開発を効率化できるようになった。さらに、栽培環境が実際の水田と近いため、高温耐性の評価をより正確にできるという。

 この施設で、5月26日に新品種候補「東北247号」の田植えをした小林徳光副知事は報道陣に対して「素晴らしい施設ができた」と語った。

 東北247号は県が18年から開発を進めており、暑さに強く、味も「ひとめぼれ」と遜色ないという。これまでも県内各地で試験栽培が続けられており、新施設が県の目指す29年のデビューに向けた後押しとなる可能性がある。【山中宏之】

毎日新聞

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