女子御三家「桜蔭」隣にタワマン 許可差し止め認めず 東京地裁

2026/05/18 13:26 

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 隣接地にタワーマンションが建設されれば教育環境が悪化するとして、中学受験で最難関とされる「女子御三家」の一つ、桜蔭中学校・高等学校(東京都文京区)を運営する学校法人が、都に建設計画の許可差し止めを求めた訴訟の判決で、東京地裁は18日、訴えを退けた。学校側は「日照が遮られ、のぞき見の危険性も高まる」などと主張したが、認められなかった。

 中高一貫の桜蔭は、東大合格者を輩出する全国屈指の進学校として知られる名門校。約1400人の生徒が通う。

 訴状によると、計画では校舎の隣にある8階建てマンションを取り壊し、新たに20階建て(高さ約70メートル)のタワマンを建設する。一帯は都市計画で建築物の高さが46メートル以下に規制されているが、マンション管理組合側は一般の人が自由に出入りできる「公開空地」を設けることで制限が緩和される制度を活用。2022年7月、建築基準法に基づいて計画許可を申請し、都が審査している。

 学校側は訴訟で、校舎の約11メートル先にタワマンが建設される計画に「一日中、日が差さず、マンションから女子生徒が盗撮されるリスクがある」と主張。工事で学校敷地との境界にある高さ7~8メートルの擁壁が崩壊すれば、生徒や教員に危険が及ぶ恐れがあると訴えた。

 これに対し都側は、差し止め請求が認められるのは、許可すれば「重大な損害を生じる恐れがある」場合に限られると反論。建設計画の許可に伴って学校が危惧する危険は直ちに発生しないとし、訴えを退けるよう求めていた。【安達恒太郎】

毎日新聞

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