女児10人に性加害 元病院職員に2審も無期懲役 大阪高裁判決

2026/05/11 14:38 

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 2016年から22年にかけて女児計10人に対する性的加害事件を起こしたとして強制性交等致傷罪などに問われた大阪府の元病院職員、柳本智也被告(30)の控訴審判決で、大阪高裁(坪井祐子裁判長)は11日、無期懲役とした1審・大阪地裁判決(25年2月)を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 弁護側は法令適用の誤りや量刑不当を主張し、無期懲役判決の破棄を訴えていたが、高裁は退けた。

 被告は16年3月から22年5月までの約6年間で、当時8歳から12歳の女児計10人に対し、性的暴行を加えた末に相手にけがをさせた▽性的暴行を加えた▽性的暴行を試みた▽脅迫して相手を全裸にさせた――とする罪に問われた。

 性的加害事件の様子をスマートフォンに記録して児童ポルノを製造したほか、窃盗や盗撮、つきまとい、住居侵入事件も起こしたとされた。

 被告側は1審で「自らも女性から性的加害を受けた経験があり、対人関係に支障があった」と訴え、有期刑が相当と主張していた。

 しかし、地裁は、被害女児の多くが自宅内や自宅近くで、被告にカッターナイフを示されて口を塞がれたり、「泣いたら殺すぞ」と脅迫されたりして被害に遭っていたとし、「強烈な暴行・脅迫があった」と認めた。

 被告に判断能力の欠如はなく、むしろ事件には高い計画性と強固な犯意があったと判断。「脆弱(ぜいじゃく)で、守られ、育成されるべき存在である被害女児の人格の根幹を傷つけた。被害女児が受けた肉体的、精神的打撃は甚大で、将来に残る影響が強く懸念される。被告の性犯罪に対する抵抗の乏しさは顕著だ」として求刑通り無期懲役を言い渡していた。【林みづき】

毎日新聞

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