三重県職員採用、26年度の国籍要件復活を見送り 受験案内を公表

2026/05/08 17:02 

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 三重県は8日、2026年度の職員採用候補者試験の受験案内を公表し、これまで通り外国籍の人の受験を認めた。一見勝之知事は早ければ今年度から国籍要件を復活させる意向を示していたが、見送られることになった。

 この日発表されたのは、一般行政分野や、福祉分野、工学分野などの採用予定数や試験の日程、配点など。「受験資格」の項目には従来通り「日本の国籍を有しない人も受験できます」との記載が残された。

 県では1999年度、一部の職種を除いて職員採用試験で国籍要件を撤廃。現在は49職種中44職種で外国人の採用が認められている。そんな中、一見知事は昨年12月の記者会見で「情報漏えいの観点」を理由に要件を復活させる意向を表明。今年1~2月に実施した「みえ県民1万人アンケート」では最終判断の材料にするとして国籍要件に関する質問を設けたが、これが差別にあたるとする申し立てが提起されるなど議論となっていた。

 県人事課と人事委員会事務局によると、受験案内の内容は4月29日に開かれた同委員会の定例会で決定。国籍要件の問題が検討段階にある状況で受験資格を変更するのは困難と判断したという。

 ある県関係者は取材に「一見知事は今年度から復活させたいと考え、人事委員会とせめぎ合いになっていたようだ」と話した。【長谷山寧音】

毎日新聞

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