看護職85%「辞めたい」 人手不足で「限界」 岩手医労連調査

2026/04/28 07:45 

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 岩手県医療労働組合連合会(岩手医労連)は、県内で勤務する看護職員約3000人を対象に労働実態調査を実施した。仕事を辞めたいと思う人が「いつも」「時々」を合わせて85%に上った。岩手医労連は「看護職は人手不足で心も体も限界」として、増員や賃上げなど労働環境の改善を求めている。【山田英之】

 調査はインターネットと書面で2月に実施。看護職員には、保健師、助産師、看護師、准看護師が含まれ、997人が回答した。

 1年前に比べた仕事量の変化で増えたとの回答が「大幅」34%、「若干」39%。健康面については、「不安」「大変不安」とするのがそれぞれ58%、14%だった。

 疲れ具合は「いつも疲れている」が30%、「疲れが翌日に残る」が55%で、合わせて85%に上った。仕事への強い不満、悩み、ストレスがあるとの回答は77%で、その要因の最多は「人員不足」で、「仕事の量の問題」「給料、待遇面」が続いた。

 仕事を辞めたいと思うかは「いつも」が33%、「時々」が51%。辞めたいと思う主な理由は多い順に、「人手不足で仕事がきつい」▽「賃金が安い」▽「夜勤がつらい」――だった。

 自由記述の欄には、「業務量が多く、患者にかける時間がほとんどない」「人員はどんどん減るのに仕事は増える一方で、負担が大きすぎる」などと、仕事の多さを嘆く内容が見られた。「やりがい搾取が行われている」「夜勤手当が少ない」といった待遇面での不満もあった。

 岩手医労連の五十嵐久美子執行委員長は「看護職員が責任感だけで現場を支えるのは限界にきている」と指摘。「地域医療を守り、いきいきと働き続けるためにも、国の責任による看護職員の増員とケア労働者の大幅な賃上げが必要だ」と訴えている。

 岩手医労連は5月9日午前1時半から、盛岡市のエスポワールいわてで、看護師の大幅増員や労働条件の改善を目指して、医療関係者による「ナースウェーブ集会」を開く。看護職員の労働実態調査の結果も報告する。

毎日新聞

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