<View+>「まずは対話」 大阪に息づく多文化共生 ラマダン明け祝祭
イスラム教のラマダン(断食月)明けの祭り「イード」を祝う「豊川イードフェスタ1447」が4月12日、大阪府茨木市の豊川いのち・愛・ゆめセンターで開かれた。
会場近隣に開設されて今年で20年になる大阪茨木モスクが多文化共生を祝い、交流の積み重ねを大切にしたいと、地域の小中学校、インターナショナルスクール、地元自治会などと主催した。イスラム教の祭りをムスリム以外の団体などと開くのは珍しいという。
イベント名の「1447」はイスラム暦1447年のことで、昨年に続き2回目の開催。約400人が訪れた。インドネシアやトルコ、シリアなどモスクに通う人たちが出身国の料理を屋台で販売し、女性が髪を覆うスカーフ「ヘジャブ」や手足に模様を施す「ヘナ」の体験などを楽しんだ。
今回初めて実施されたのが「多文化対話」。出身国によるごみの分別の違いや、日本語の「すみません」「大丈夫」の多様な意味について語り合った。企画したインド出身のモハンマド・モインウッディンさん(46)は「知らないから誤解が生まれる。まずは対話することが大事」と話す。
モスクについては近年、各地で建設などに反対する声も上がる。「なぜトラブルになるのか。偏見を持たずに地道にコツコツと近所付き合いすればいい」。大阪茨木モスクが開設された当時の自治会長、井戸木一英さん(70)はにぎわう会場を見て話す。
「個人個人と接しているので、国や地域で分けたりしない」。会場ではそんな声も聞こえた。世の中に広がる排外主義。対極の光景がそこにはあった。【久保玲】
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