岩手・大槌、町の人口3割に避難指示 山林火災、消火活動続く
岩手県大槌町で発生した山林火災は5日目となった26日も鎮火せず、同日午前6時時点で被害は1373ヘクタールになった。総務省消防庁によると、2025年2月に同県大船渡市で起きた山林火災(3370ヘクタール延焼)に次ぎ、平成以降で国内2番目の被害規模。各地から集まった消防隊員や自衛隊など計約1500人規模で消火活動を続けている。
大槌町によると、上空からの目視で推定した延焼面積は24日朝に730ヘクタールだったが、25日朝は1281ヘクタールに拡大した。26日朝は1373ヘクタールとなり、内訳は小鎚(こづち)地区が338ヘクタール、吉里吉里(きりきり)地区とその周辺が1035ヘクタール。住宅1棟を含む建物8棟に被害が出ているほか、複数の場所で住宅に火の手が迫っている。
町は26日、新たに17世帯24人に避難指示を出した。対象の合計人数は、町の人口の3割に当たる1558世帯3257人。町に隣接する岩手県釜石市や山田町を含め、8カ所に避難所が設置された。26日午後3時時点で、うち6カ所に計約190人が身を寄せている。
26日は、全国から派遣された緊急消防援助隊約1200人や自衛隊などが、地上や上空から消火活動を続けた。消防幹部は26日の記者会見で民家周辺の延焼に関し、「全体の規模としては抑えられているという認識だ」と語った。
ただ、火の手は大槌町を通る三陸沿岸道路のトンネル入り口の真上にも及んだ。県立大槌高の近くにも火の手が迫るなど、町内の山間部ではいくつも白煙が上がった。焦げた臭いが漂う中、各地で住民たちが不安そうに見つめた。県は煙による健康被害が懸念されるとして、高齢者や子どもには外出時のマスク着用を呼びかけている。【工藤哲、佐藤岳幸】
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