20メートル先に炎、焦げ臭さ漂う現場 延焼続く大槌の山林火災

2026/04/26 15:44 

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 岩手県大槌町で22日午後に発生した山林火災は26日も延焼を続けた。記者が発生現場の一つである小鎚地区に向かうと、焦げ臭い匂いが漂っていた。消防関係者が懸命の消火活動を続けているが、火災の煙が広がっているのがはっきり見え、なお予断を許さない状況が続いていた。

 「ここが火元の一つとみています。林の斜面です」。現場で活動を続ける消防署員が説明する。

 大槌町役場から東に約9キロの集落である小鎚地区。「徳並」というバス停近くにある民家や倉庫などが焼け落ちていた。

 「通報を受け、現場に到着した時は火勢が強く、手が付けられない状況でした。出火の原因は分かっていません」と消防署員が続けた。火元にある斜面の木は黒く焼け焦げ、付近の建物の屋根はすべて焼け落ちていた。割れたガラスや焼けた農機具が残り、火勢の強さを物語っていた。

 西に進むと、次第に漂う煙が濃くなった。2キロほど先の路上に数台の消防車両が止まっていた。

 近くにいた消防署員に尋ねると、こう言った。「飛んできた木の燃えかすなどが路上に散乱しているので、この先は通行止めになります。そこも燃えていますよ」

 消防署員が指さした山側の斜面に目をやると、赤い炎がはっきりと見えた。距離にしてわずかおよそ20メートル。思わず、「おっ」と声を上げてしまった。

 「ここは人家からは離れたところですが、炎は広がっているので、警戒を続けます。気をつけてUターンしてください」。そう言うと、消防署員は駆け足で現場に戻っていった。【佐藤岳幸】

毎日新聞

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