熊本地震、14日で10年 地域の発展目指す「創造的復興」進む

2026/04/13 20:18 

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 観測史上初めて最大震度7の激震に2度襲われ、熊本、大分両県で災害関連死を含む278人が亡くなった2016年4月の熊本地震から14日で10年になる。

 前震は14日午後9時26分、本震は16日午前1時25分に発生。熊本県内では最大約18万4000人が避難所に避難し、車中泊をする被災者も相次いだ。避難先で体調を崩すなどして亡くなる災害関連死は熊本、大分両県で223人に上り、家屋倒壊などによる直接死の50人を大きく上回った。また、同年6月の豪雨災害で犠牲となった5人についても地震との関連が認められた。

 地震後、熊本県は復旧にとどまらず地域の発展を目指す「創造的復興」を進めてきた。自治体は住まいを失った被災者が恒久的に暮らす災害公営住宅の整備を進め、20年3月までに1715戸の整備が完了した。今年3月には、住宅が倒壊して道路をふさぎ、避難や支援に支障が出た県道熊本高森線の4車線化が完了した。

 地震で大きな被害を受けた熊本城は、シンボルの天守閣が21年3月に復旧した。現在も国指定重要文化財の宇土(うと)櫓(やぐら)や崩落した石垣の復旧作業は続いており、城全体の復旧が完了するのは52年度の見通し。

 12日には関連死を含め45人が亡くなった熊本県益城町で追悼式があった。地震で母を亡くした松野良子さん(69)が遺族代表で登壇し「熊本地震を決して風化させないように、後世に伝えていかなくてはいけない。町も暮らしもほぼ復興を遂げつつある今、その伝承こそが私たちに課せられた大切な役目だと考えている」と語った。【黒澤敬太郎】

毎日新聞

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