全国唯一の刑務所内中学で入学式 男女10人初の同時入学 長野

2026/04/11 13:15 

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 全国で唯一、刑務所内にある長野県松本市の市立旭町中学校桐分校で9日、入学式が行われた。新入生10人は関係者・来賓など約40人が見守る中、校歌などを斉唱した。

 同分校は松本少年刑務所内にあり1955年に誕生。現在は義務教育の修了・未修了を問わず入学できる。今年度は全国から受刑者36人(男性23人、女性13人)が応募し、勉学への意欲などを審査し選ばれた20~60代の10人(男性5人、女性5人)が入学した。2024年度からは女性も入学可能となったが、男女同時に受け入れたのは初めて。

 市立旭町中学の小松伸行校長は「夢や目標、学びたいという気持ちを忘れずに学校生活を送ってください。この先、生きていく力を桐分校で身につけてください」と式辞を述べた。

 新入生代表の30代男性は「勉強に励み、来年3月にそろって卒業できるよう努力する」、60代女性は「人としても成長していきたい」と誓いの言葉を述べた。他の新入生たちも「自分が変わるきっかけをつかみ、自信をつけたい」「しっかり学び直し、家族に自分の背中を見せられる人になる」と決意を新たにした。

 桐分校生は中学3年に編入。少年刑務所内で暮らしながら刑務作業はせず、勉学に集中できる。1日7時限ずつ学び、1年で3年分の教育課程を終える予定。男女別々のクラスだが音楽、美術、総合などは同じ教室で学ぶ。【有田浩子】

毎日新聞

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