宇宙人探す 関西の大学の天文学者ら「SETI」研究会を設立
宇宙人を探す「地球外知的生命探査(SETI)」に取り組もうと、関西の大学の天文学者ら9人が8日、研究会を立ち上げた。宇宙人探しは世界中の科学者が挑戦中。研究会は2027年に和歌山県の天文台を拠点にいて座方向からの電波の集中観測を目指している。
任意団体の「日本SETI研究会」。8日、県立大(神戸市西区)で記者会見を開いて設立を発表した。同大専任講師の鳴沢真也さん(天体物理学)が会長を務め、奈良県立大の尾久土正己学長らが副会長を務める。国内ではSETIに関する有志の勉強会はあるが、研究組織は日本初だという。
27年に電波の集中観測を目指すいて座方向からは、1977年8月に米・オハイオ州立大の電波望遠鏡が人工的な性質がある電波を観測している。発信源については現在も専門家の議論が継続中だが、宇宙人探しの最も有力な候補として電波は「Wow信号」と呼ばれる。
研究会はみさと天文台(和歌山県紀美野町)の8メートル電波望遠鏡でいて座方向を観測する計画で、世界中の天文台にも同方向への集中観測を呼びかける。今夏からはクラウドファンディング(CF)も開始する予定だ。
研究会が発足した8日は、66年前に米国立電波天文台で電波望遠鏡を使って、地球外の知的生命体と交信をしようという世界初の取り組みが始まった日だ。児童文学「オズの魔法使い」に出てくるオズマ姫にちなみ「オズマ計画」と呼ばれる。
鳴沢さんは「(いて座方向の)集中観測で、地球外知的生命の電波が観測されれば。解明した結果、未知の天体現象だったとしても意味がある」と力を込める。「同じ人間同士でも争いが続いているが、地球外の文明に目を向け、地球を見つめ直すきっかけにもなれば」と話した。【木山友里亜】
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