54分間の「皆既日食」 宇宙から見た姿、オリオンが撮影

2026/04/08 21:57 

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 米航空宇宙局(NASA)は7日、有人宇宙船「オリオン」が月を周回する際に撮影した画像を公開した。月の地平線の向こうに沈みゆく地球や、太陽が月の陰に完全に隠れる「皆既日食」などを捉えている。オリオンは日本時間8日午前2時過ぎに月の重力圏を離れ、地球への帰還に向けて航行している。

 オリオンに搭乗中の宇宙飛行士が船内から数千枚を撮影した。日食は約54分間にわたって観測された。写真では、地球が反射した太陽光が月を照らし、月の左端がやや明るく見えている。

 飛行士らは、地球からは見えにくい場所にあるクレーターも肉眼で観察。まだ名前のないクレーター二つについて、一つをリード・ワイズマン船長の亡き妻にちなんで「キャロル」、別のクレーターを宇宙船オリオンの愛称である「インテグリティー(誠実、高潔)」と名付けることを提案した。ミッション終了後、天体命名を行う国際天文学連合(IAU)に提出するという。

 今回のミッションでは地球から40万6771キロ離れた地点に到達。人類で最も遠い飛行記録だった、1970年のアポロ13号の記録を約6600キロ更新している。宇宙船は米東部時間10日(日本時間11日)に地球に帰還する。【信田真由美】

毎日新聞

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