復興見守り15年 天皇、皇后両陛下、きょう被災地訪問
天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは6日、福島県を訪問される。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から15年がたった被災地を視察する。滞在は7日まで。
両陛下は、皇太子ご夫妻時代から被災者を見舞い、復興を見守ってきた。その様子を写真で振り返る。
発災から5日後の2011年3月16日。上皇さま(当時は天皇陛下)は、異例のビデオメッセージを発表した。
「被災した人々が決して希望を捨てることなく、明日からの日々を生き抜いてくれるよう心より願っています」
上皇さまは、上皇后美智子さまとともに3月下旬~5月中旬、7週続けて被災者の元に通った。
天皇陛下と皇后雅子さまも4、5月に東京都内や近郊の避難所に出向いた。その後は6月に宮城県、7月に福島県、8月に岩手県を巡って被災者を励ました。
療養中で体調に波がある雅子さまはこの頃、陛下の地方公務に同行する機会が減っていた。だが、被災地には足を運び続けた。
7月26日、両陛下は福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」で、家族を亡くした人や故郷を追われた人の話に耳を傾けた。雅子さまは目に涙をためながら、被災者の肩をさすり、その手を握った。
復興状況を自ら確かめるため、たびたび被災地を訪ねてきた両陛下。15年は福島、16年は岩手で被災者と交流。漁業や農業など、地域の産業の復興にも関心を寄せてきた。
17年11月1日には宮城県へ。名取市の閖上(ゆりあげ)地区に完成した災害公営住宅で被災者と懇談し、亘理(わたり)町のイチゴの生産現場を見て回った。
側近によると、両陛下はイチゴを買い、当時の住まいだった東宮御所へ持ち帰った。愛子さまも交えて被災地で見聞きしたことを語らいながら、そのイチゴを味わったという。
「被災地に永く心を寄せていきたい」。両陛下は一つの思いを繰り返し明かしている。今回は愛子さまを伴い、帰還困難区域が今も残る双葉町、富岡町、大熊町、浪江町を巡る。復興に携わる帰還者や移住者らと交流する。
愛子さまの福島訪問は初めて。災害の記憶や教訓が若い世代に伝わってほしい――。こう願う両陛下の希望を踏まえ、同行が決まった。【山田奈緒】
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