闇バイト募集、高校生7割見抜けず サイト運営会社など啓発動画

2026/04/05 15:15 

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 「高収入」や「即金」をうたい、SNSや求人広告などインターネット上のあちこちで「闇バイト」がまともな仕事を装って募集されている。特に若者の周りでは、当たり前にその入り口が広がっている。

 求人サイト大手「バイトル」の運営会社が1月に全国の高校生に尋ねたところ、7割が「闇バイト」の求人募集を見抜けなかった。若者が気軽に応募しかねない実態が浮かび上がる一方、東京都内の高校生に限れば、4人に1人が闇バイトと思われる求人に触れたことがあると答えたという。

 調査は1月、1089人がオンラインでアンケートに回答した。闇バイトの存在自体は9割が知っていた。ただ、バイトの求人を複数見せて「どれをやりたいか」を問う項目をいくつか続けると、7割が少なくとも1回は闇バイトを選んだ。

 こうした若者への啓発を進めるため、運営会社などは、渋谷区や警視庁と連携して「渋谷闇バイトゼロプロジェクト」を始めた。クイズを題材にするエンタメグループ「QuizKnock(クイズノック)」のメンバーが闇バイトの見抜き方をクイズ形式で解説する動画を作った。

 2日にあった発表会にはメンバーの伊沢拓司さん(31)が登壇し、実際に高校生らを相手にクイズを出題。募集元が不明確だったり口座売買を促したりする求人に注意を促し、「普段なら当たり前に見抜けても、心が弱ると判断ミスをしてしまう」と指摘した。

 参加した都内の私立高2年生、永井竜介さん(16)は求人文言から闇バイトを見抜く問題に挑み無事正解。それでも、「報酬が高額だと怪しむが、1万~2万円なら『口座買い取り』でも大丈夫と思いかねない。自分も危ないかも」と話した。

 警視庁で闇バイトによる犯罪の対策を担う植田哲也警視は「軽い気持ちでやったという言い訳はきかない。闇バイトを見抜く力、先輩から誘われても断る勇気を持ってほしい」と呼び掛けた。【長屋美乃里】

毎日新聞

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