遺失物の小銭→花束代、忘年会費に いわき市立体育館で14年間
福島県のいわき市立総合体育館で、遺失物として届けられた小銭を警察に届けずに長年保管し、退職する職員への花束の購入や忘年会の代金の穴埋めに使うなど不適切な処理をしていたことが判明した。同体育館を管理運営する一般財団法人「いわき市公園緑地観光公社」が23日、記者会見で明らかにした。少なくとも領収書がある2012年3月から14年間にわたって代々、副館長や会計担当者の間で引き継がれてきたという。
公社によると、16日に内部通報で判明した。保管していたのは体育館内の自動販売機などに残されていた小銭で、封筒に入れ金庫にしまっていた。総額は17万903円に上り、うち8万3263円が▽退職職員への花束購入代▽忘年会の不足分の穴埋め▽公用車のワックス洗車――など24件に使われていたという。
速やかに警察署長に提出しなければならないと定めた遺失物法に違反する恐れがあるとして公社は17日にいわき中央署に報告し、19日、残金の8万7640円を提出した。
公社が関係者に聞き取ったところ、同体育館では07年度に勤務していた職員が前任者から引き継いだと話していたという。公社が指定管理を受けたのが06年で、当時からの申し送り事項だったらしい。20年間で現職も含め少なくとも歴代の副館長ら9人が知っていたとみられる。公社ではさらに詳しく調査を進める。
関係した現職の職員は2人いるとして、公社は今後、この職員や役員を含めた関係職員6人の懲戒処分を行う。また、職員のコンプライアンスの欠如や管理監督職員の指導の不徹底などが原因だとして、遺失物・拾得物取り扱いのマニュアルを作成。職員に周知徹底するとしている。【柿沼秀行】
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