埼玉・飯能3人殺害 死刑求刑の被告に無期判決 「心神耗弱」と判断

2026/03/16 18:42 

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 埼玉県飯能市の住宅で2022年に親子3人が殺害された事件で、殺人や非現住建造物等放火などの罪に問われた同市の無職、斎藤淳被告(43)の裁判員裁判で、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)は16日、無期懲役(求刑・死刑)の判決を言い渡した。

 主な争点は、被告の犯行かどうかの犯人性や、刑事責任能力の有無だった。

 判決は、被告が3人を殺害したことや犯行に計画性があったことを認めたうえで、被告が患った精神疾患の影響について検討。事件当時は「心神耗弱の状態だった」と判断した。

 遺族は判決後に文書でコメントを出し、「遺族の願いとかけ離れ、到底承服できない。上級審で公正な判断が下されることを切に希望する」と訴えた。

 一方、被告側は公判で「心神喪失の状態だった」として無罪を主張していた。代理人の弁護士は報道陣の取材に「判決は一定程度主張が認められているが、部分的に認められたに過ぎない」などと答えた。

 判決によると、被告は22年12月、自宅にいた米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(当時69歳)と妻の森田泉さん(同68歳)、帰省中だった長女の森田ソフィアナ恵さん(同32歳)をおので殺害。さらにビショップさん宅に火を付けた。【加藤佑輔、田原拓郎、板鼻歳也】

毎日新聞

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