麻酔の影響でホッキョクグマ急死 ズーラシアがイベント一部中止
よこはま動物園「ズーラシア」(横浜市旭区)で飼育されていた雄のホッキョクグマ「ゴーゴ」(21)が麻酔の影響で死に、事態を重く見た同園は13日までに、ホッキョクグマ関連のイベントの一部中止を決めた。生前持病がなかったゴーゴの死を巡っては、園などの対応を疑問視する意見がSNSに多数集まっていた。
園によると、ゴーゴは2004年12月、ロシア・ペルミ動物園で生まれた。21年3月、ゴーゴを所有する天王寺動物園(大阪市天王寺区)から来園。ズーラシアでは2度繁殖し、うち24年11月に生まれた雄のライが順調に育っている。
今回はゴーゴの更なる繁殖のため、とくしま動物園(徳島市)への移送が決まっていた。日本動物園水族館協会の生物多様性委員会の判断だったという。8日午後、獣医師が移送に向け麻酔銃で麻酔薬を投与。ホッキョクグマの人工繁殖を励行する同委員会の考えに基づき、5回採精した。
麻酔薬を投与してから約1時間後、ゴーゴの呼吸は突発的に停止した。その後、心停止を確認したため心臓マッサージなどを施したが、死んだことが確認された。園は病理組織検査を外部に依頼するなどして、詳しい死因を調べている。結果が判明するまでは1カ月程度かかる可能性があるという。
同園では24年6月、台北市立動物園に向け空輸中のマレーバクが暴れ、熱中症で死んでいる。この時は麻酔は使用されなかったが、SNSではゴーゴの死と重ねて「またか」などの投稿が多数寄せられている。
ズーラシアでは国際ホッキョクグマの日(2月27日)に合わせ、3月2日まで関連イベントを開催している。しかしSNSの反応などを考慮し、2月21、22日に予定していた講演会やグッズ販売の中止を決めた。27日の他園とのオンライントークも可否を含めて検討している。
村田浩一園長は12日、「悲しい思いをおかけしました」との謝罪文をホームページに掲載した。山中竹春市長は13日の定例記者会見で「残念だ。死因が判明次第、必要な対応を取りたい」と述べた。【岡正勝】
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