公務員など自社で依頼受けず紹介か 退職代行「モームリ」社長ら逮捕

2026/02/03 18:14 

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 本人に代わって勤務先に退職の意思を伝える代行サービスを巡り、報酬と引き換えに依頼人を弁護士にあっせんしたとして、警視庁保安課は3日、「退職代行モームリ」の運営会社「アルバトロス」(横浜市中区)社長の谷本慎二(37)=東京都中野区白鷺2=と妻で退職支援事業部長の志織(31)の両容疑者を弁護士法違反(周旋)容疑で逮捕した。

 弁護士法では、弁護士資格のない人が法的な交渉を報酬目的で第三者に仲介することを禁じている。

 しかし警視庁によると、アルバトロスは、退職を望む依頼人が公務員や風俗業の場合、未払い給与を巡って勤務先とトラブルになっているケースは自社で依頼を受けず、提携する弁護士法人に紹介。弁護士法人は、依頼人から5万5000円の報酬を受け取り、アルバトロスへ1件当たり1万6500円の紹介料を支払っていたという。

 紹介料は「賛助金」「アフィリエイト広告料」の名目でやり取りされており、警視庁は谷本容疑者らが弁護士側と示し合わせて項目を偽装したとみている。

 逮捕容疑は2024年7月2日~10月23日、弁護士資格がないのに、20~50代の依頼人6人の退職に関する勤務先との法的な交渉を、弁護士事務所に報酬目的であっせんしたとしている。2人とも否認し「弁護士法違反になるとは思っていなかった」と供述しているという。

 また提携していた二つの弁護士事務所にそれぞれ所属する弁護士2人と事務員についても、紹介を受けた弁護士法違反(非弁提携)の疑いがあり、警視庁は任意で調べている。【菅野蘭】

毎日新聞

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