ツッパリ高校生のけんかや恋を描いた漫画が原作の大ヒット映画「ビー・バップ・ハイスクール」（１９８５年公開）のロケ地に往年のファンが集い、「昭和の輝き」を取り戻そうというイベント「清水ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭」が１３日、清水駅前銀座商店街（静岡市清水区）をメイン会場に始まった。

　主演の一人、中間徹役の仲村トオルさん（６０）も駆け付け、「今も俳優をやれているのは、デビュー作だったこの映画の撮影に協力してくれた街の人たちのお陰です」と感謝を語った。

　同作は旧清水市（現静岡市清水区）を主なロケ地に全６作品を製作。けんかのシーンなどで度々登場した同商店街は当時の面影を残しながらもシャッターが下りたままの店舗が目立つ。公開から４０年に合わせ、地元有志らが今回のイベントを企画した。

　来場者らはロケに使われた商店の前で記念撮影をしたり、街頭のテレビで上映される映画のシーンに懐かしそうに見入ったりしていた。特設ステージでは「ツッパリ・コスプレコンテスト」も開かれ、髪形を極端なリーゼントにした男性や「スケ番」風のメークをした女性が威圧感たっぷりのポーズを決めて会場を沸かせた。イベントは１４日まで。【丹野恒一】