JR九州の来春ダイヤ改正 九州新幹線で週末、大型連休など臨時列車

2025/12/12 20:47 

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 JR九州は12日、2026年3月14日に実施するダイヤ改正を発表した。観光やビジネスでの需要の増大を受け、九州新幹線は利用者が多い週末などに臨時列車を出して熊本発の始発を繰り上げ、博多発の最終を繰り下げる。一方、博多―肥前鹿島(佐賀県鹿島市)間を走る特急「かささぎ」について、1日上下14本の運行から同10本に減らす。

 九州新幹線は臨時列車によって、博多―熊本間で熊本発の始発が現在の午前6時8分から同6時、博多発の最終は午後11時1分から同11時15分となる。博多発着の「のぞみ」と接続することで、九州外との往来での利便性も高める。週末や大型連休などの運行を想定する。

 かささぎは、22年の九州新幹線長崎ルート(西九州新幹線)開業で並行在来線となった区間の一部も運行。この区間の利用が1日300人程度にとどまることから、利用者が少ない時間帯の博多発下り2本と肥前鹿島発上り2本の運行をやめる。減便を補うため、並行在来線区間の起点となる江北(佐賀県江北町)を通過していた別の特急を江北で停車させ、普通列車を増発させるなどする。

 記者会見した取締役常務執行役員の貞苅路也・鉄道事業本部長は「かささぎの利用状況を調べると、それほど利用されていない実態があり見直しをした。一方、利用している方もおり、利便性を極力低下させない方策も考えた」と語った。【後藤浩明】

毎日新聞

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