JR西の4駅で信号システムの設定ミス 田園都市線の事故受け点検

2025/11/05 20:17 

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 JR西日本は5日、列車同士の衝突を防ぐ信号システムで、設定ミスが大阪府と兵庫県の在来線4駅で見つかったと発表した。これまで事故は発生していないが、「列車が衝突するリスクがあった」と説明。設備の改修を終えたという。

 川崎市の東急田園都市線で10月に起きた列車同士の衝突脱線事故を受け、国土交通省が緊急点検を指示していた。JR西では新幹線や在来線の約700駅が対象となり、10月末までに京阪神エリアの209駅を調べた。

 この結果、東海道線の高槻、芦屋のほか、山陽線の土山、大阪環状線の天王寺の計4駅でミスが発覚した。線路の分岐点がある区間で、近い場所にいる列車がぶつからないように検知する「連動装置」に不備があったという。

 JR西は国鉄時代から設定ミスがあったとしたが、詳しい経緯は不明という。11月中に残る約500駅での調査を終える見込み。国交省の点検対象外では、北陸新幹線・白山総合車両所(石川県白山市)の構内でも同じミスが見つかった。

 一方、阪急電鉄は京都線の桂駅、神戸電鉄は有馬線の鈴蘭台駅で同様の不備があり、対処したと明らかにした。【小坂春乃】

毎日新聞

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