沖縄のレストランで修学旅行生ら170人が食中毒 O157検出

2025/10/29 20:17 

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 沖縄県は29日、同県糸満市のレストラン「優美(ゆうび)堂」を利用した4都県の修学旅行生ら少なくとも170人が腹痛や下痢などの症状を訴えたと発表した。このうち68人から病原性大腸菌O157が検出されたことなどから、県は食中毒と断定。30人が入院したが、重症者はいない。

 県によると、川崎、山形、長野の3市や東京都から修学旅行で訪れた、高校生と引率教師ら計860人ほどが14~18日に飲食などで利用。帰宅後に相次いで体調不良を訴えたため、それぞれの自治体から沖縄県に調査の依頼があった。

 優美堂は、第二次世界大戦末期の沖縄戦で犠牲になった学徒らを慰霊する「ひめゆりの塔」の向かいにあり、多くの修学旅行生らが利用する。加熱処理の記録をつけていない食品があるなど衛生管理の不備が複数発覚したため、県は29日付で業務の改善が確認されるまで営業禁止処分とした。【比嘉洋】

毎日新聞

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