ウクライナ支援で自衛官2人をリトアニアに派遣へ 地雷除去を指導

2025/10/10 11:01 

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 防衛省は10日、ロシアの侵攻が続くウクライナを支援するため、近隣のリトアニアで行われる地雷除去訓練に陸上自衛官2人を教官として派遣すると明らかにした。

 防衛省によると、訓練は11月3日~12月5日、リトアニア中部ルクラの訓練施設で実施され、アイスランドやフィンランド、スウェーデンなどの計6カ国が教官を派遣。自衛官2人はいずれも爆発物処理に精通しており、約20人のウクライナ兵に地雷除去の基礎知識と技能を伝える。

 防衛省は2023年末、有志国連合によるウクライナ支援の枠組みのうち、地雷除去とITの2分野について参加を表明していた。この枠組みによる支援活動は今回が初となる。

 一方、同様の教育訓練は23年度以降、年4回のペースで続けられてきた。防衛省は参加表明から初参加までに2年近くを要したことについて「自衛隊の知見が生かせるのか教育内容を確認するなど、慎重に検討した結果」と説明している。

 IT分野では、ウクライナ兵などを対象に、サイバー攻撃の脅威や対応策を共有するワークショップをオンラインで開く方向で調整している。【松浦吉剛】

毎日新聞

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