「許しがたく耐えられない」 北九州中学生2人殺傷 遺族コメント
北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年の男女2人が殺傷された事件で、殺人罪などで平原(ひらばる)政徳被告(44)が起訴されたことを受け、被害者の中島咲彩(さあや)さん(当時15歳)の父が26日、弁護士を通じて事件後、初めてのコメントを報道機関に寄せた。「起訴にあたっての遺族の思い」と題され、全文は以下の通り。
◇「いまだに信じられず」
本日、私の次女である中島咲彩に対する殺人罪で、被告人を起訴したとの連絡を受け、事件発生からはじめて、遺族としての思いを伝えさせていただきます。
まずは、事件の捜査・被告人の逮捕に尽力してくださった警察関係者・検察関係者の皆様に感謝申し上げます。また、本日まで私たち家族に寄り添い、支えてくださった皆様にも感謝申し上げます。
咲彩という私の娘であり、一人の人間の命が奪われたことに対して、日々憤りを感じています。
咲彩は、中学3年生で受験生でした。塾に通い、高校入試に向けて一生懸命に勉強を頑張っていました。また、3人きょうだいの2番目で、それぞれのきょうだいにも気遣って接することができる、頼りになる存在でした。休みの日にはお菓子を作ったり、友達と一緒に遊びに行ったり、年下の子からもよく慕われる、優しくてよく笑う可愛い女の子でした。
そのような日常の中、突然咲彩の命は奪われ、私たち家族の生活は一変しました。今回の事件で、咲彩は何が起こったかもわからず、どれだけ痛くてつらくて、嫌な思いをしたかと思うと、可哀そうで今でも涙が止まりません。事件さえなければ、咲彩は高校1年生として、家族や友人と一緒に楽しい日々を送っていたと思うと、悲しく悔しい気持ちでいっぱいです。
今も毎朝毎晩、息子と一緒に仏壇の咲彩に話しかけていますが、いまだに咲彩がいなくなったことが信じられず、毎日、毎日、咲彩に会いたいという気持ちは変わりません。このようなことをした被告人を私は父親としても一人の人間としても絶対に許すことはできません。
私たち家族が咲彩と一緒に過ごせる時間や人生、また咲彩を慕う人たちが咲彩と一緒に過ごせる時間を奪ったこと、何よりも、可愛い咲彩の輝かしい未来・人生を奪ったことは許しがたく耐えられません。
被告人の起訴に至るまで、2度にわたる精神鑑定があり、咲彩へ報告ができないまま長い期間が経過しました。遺族として、何もわからない状況が続いたことは大変苦しい時間でした。裁判においては、迅速かつ正確に審理が尽くされることを願っています。
遺族としては、今後このような無差別で未成年が被害に遭うような事件が二度と起こらないよう被告人には最も重い刑罰を希望したいと思います。
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