「7月に災害」デマ影響落ち着き 成田空港外国人旅客、8月過去最多

2025/09/25 16:27 

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 成田国際空港会社(NAA)は25日、8月の国際線外国人旅客が186万人で、同月として過去最多だったと発表した。根強いインバウンド(訪日外国人)需要に加え、「7月に日本で大災害が起こる」といううわさの影響が落ち着いたことが要因とみている。

 NAAによると、8月の国際線旅客数は前年同期比9%増の312万人。このうち外国人が同8%増の186万人、日本人が同15%増の105万人、通過客が同6%減の19万人だった。

 国際線の外国人旅客数は今年1~6月は前年同期を上回っていたが、7月は災害のうわさが影響したためか前年同期比2%減に。8月になると、中国、台湾、香港からの便数が回復したといい、NAAの藤井直樹社長は「香港や台湾で流行したうわさが『そうでもない』とわかり、旅客が戻っている」と解説した。

 8月の国際線の日本人旅客数は、新型コロナウイルス感染症が国内で広まり始めた2020年2月以降で初めて100万人を超えた。それでも過去最高を記録した02年9月の約189万人に比べると半数程度にとどまっている。【合田月美】

毎日新聞

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