さかなクンら、マグロ養殖を語るトークショー 近大創立100年記念

2025/09/24 08:49 

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 近畿大(東大阪市)の創立100周年を記念したイベント「海と大地を耕す」が、大阪・関西万博会場(大阪市此花区)であった。同大が世界で初めて完全養殖に成功した「近大マグロ」をテーマに、タレントで東京海洋大客員教授のさかなクンと、近大水産研究所の家戸敬太郎所長によるトークショーなどがあった。

 近大の前身となる大阪専門学校は1925年に設立された。

 トークショーでは、さかなクンが日本近海に住む5種のマグロの特徴などを紹介し、「マグロは絶滅が危惧されてきた」と説明。家戸所長は、近大マグロについて「マグロはデリケートな魚。共食いなどに苦労し、32年かけて完全養殖を実現させた」などと振り返った。

 会場では全15学部の研究成果や産学連携の事例を紹介するブースを出展。奄美から運ばれた68・6キロの近大マグロの解体ショーもあり、来場者に刺し身が振る舞われた。魚が好きだという大阪市立茨田北小5年、今村匠登さん(10)は「マグロの種類ごとの違いを初めて知った。さらに学びを深めたい」と話していた。

 ◇特別メニュー、29日まで提供

 養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」大阪・関西万博ウオータープラザ店では、創立100周年を記念した特別メニュー「近大キャビアの親子寿司」を29日まで提供している。【谷田朋美】

毎日新聞

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