宿泊は100回超、180万円返還へ 活動費で不正 兵庫県議が辞職願

2025/09/23 20:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 兵庫県の松井重樹県議(71)=たつの市・揖保郡選挙区選出=が、実際には面会していない県庁職員の名前を記載して、ホテルの宿泊代などを政務活動費として受け取っていたことが分かった。松井氏は23日、神戸市内で記者会見し、「出すべきでなかったものが含まれていた」と不正な申請があったことを認め、辞職願を提出したことを明らかにした。過去5年分の宿泊費と旅費約180万円を返還するという。

 県議会では、遠方の議員は県庁舎のある神戸市内で早朝からの公務がある場合、前日に宿泊し、費用を政務活動費から支出することが認められている。申請書類には面会相手を記載する必要がある。

 松井氏は過去5年間に計100回以上宿泊しており、多くは県幹部の名前を記載。しかし、実際には面会せずにホテル内などで執務していたケースがあったとみられる。

 松井氏は22日に辞職願を提出。24日の県議会本会議で取り扱いを協議する。山口晋平議長は「県民に不信感を抱かせてしまったことをおわびしたい。松井氏以外にも同様のケースがないか、過去2年間について調査を指示した」と話した。【栗田亨】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報