１２日午後７時１０分ごろ、成田発フィリピン・セブ島行きのユナイテッド航空３２便（ボーイング７３７）が関西国際空港に緊急着陸した。乗客・乗員１４２人は着陸後、全員がシューターで脱出した。

　国土交通省関西空港事務所によると、５人がけがをしたが、いずれも打撲程度の軽傷という。

　同事務所によると、午後６時半ごろ、紀伊半島沖を飛行中の同機から「貨物室からの出火を示す警報装置が作動した」と連絡があった。着陸後、貨物室からの出火は確認されていない。

　国交省は緊急着陸を重大インシデントに認定。運輸安全委員会は１３日にも航空事故調査官２人を現地に派遣して詳しい状況を調べる。

　この影響で、関西国際空港は２本ある滑走路を一時閉鎖した。【二村祐士朗、小坂春乃、中村宰和】