クマ逃げ出す音の「弾丸」装置 福島市が設置 「境界線学習させる」
福島市は、住宅街を含む市内でツキノワグマの出没が例年に比べて激増していることから、クマが嫌がる音を出す装置を移動経路とみられる荒川流域の6カ所に設置した。県鳥獣対策専門官を務める望月翔太・福島大准教授(野生動物管理学)の助言で「クマに人間との境界線を学習させ、共存できる地域づくり」を目指す試みだ。
音響装置は、IoT(モノのインターネット)技術を活用する新興メーカー「ESシンフォニー」(神奈川県鎌倉市)が望月さんの助言を受けて開発した。物体が約15メートルに近付くとセンサーで察知し、鳥のさえずりのようなかん高い電子音を発する。高さ約1・5メートルだが形状は変えられ、太陽光パネルで充電するので山中でも単独で機能する。
これまでクマを含む野生動物を音や臭いで追い払う装置は、実際には危害がないと分かると慣れられてしまうため、効果が続かないとされていたという。この装置は電子音を無作為に組み合わせて慣れを防ぎ、周波数を急激に変えて高い音圧で「弾丸」のようにぶつけることで恐怖感を与える。
昨年度から福島県西会津町で行っている実証実験で効果が確認され、福島市が本格導入。設置した8月21日には実際にクマが逃げ出す様子も撮影されたという。
望月さんは「来なくなったら、また次の場所に設置することができる。音のバリアーを築いて境界線を学習させたい」と話す。【錦織祐一】
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