ぬれタオルはNG? 節電に役立つエアコン室外機お手入れ方法は

2025/08/24 11:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 連日の猛暑が続く中、気になるのが真夏の電気代だ。パナソニックが7月に実施した調査では、約7割が「今夏の電気代が高くなった」と実感していた。

 原因はもちろんエアコンだ。

 設定温度や「外出時に電源を切るかどうか」などに焦点が当たりがちだが、盲点は「室外機」だ。そして多くの人が勘違いしている手入れ方法があるという。

 パナソニックによると、エアコンの冷媒の熱を下げるために室外機が吸い込む空気の温度を指す「外気温」と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなる。

 室外機の吸い込み温度を1度下げることは、設定温度を1度上げることと同じ約13%の消費電力の削減につながるという。

 では、消費電力削減に効果的な手入れはどういったものなのか。

 パナソニックエアーマイスターの福田風子さんによると、室外機周辺は直射日光を避け、周囲は整理整頓することが大事だという。

 物を置いたり、熱の吹き出し口を塞ぐような形で囲ったりすると、熱交換の効率が悪くなるため、できれば室外機の前側30センチ以内には物を置かないほうが良い。

 手の届く範囲で、裏側のホコリやゴミも取り除いた方が良いとする。

 多くの人が調査で回答した室外機の節電対策には、逆効果や負担をかけるものもあるという。

 例えば、直射日光を避ける目的でカバーをかける人も多いが、エアコンの通風を防ぐと消費電力が上がる可能性がある。

 室外機の放熱に必要なスペースとして、前・後・左・右・上・下のうち少なくとも3方向を開放し、通風路を確保することを勧めている。

 また、「室外機の上にぬれタオルをかけるのはおすすめしない」という。

 室外機は汚れに強い一方で、内部がデリケートなため、水が中に入ってしまうリスクがある。

 故障の原因になったり、タオルが飛ばされて室外機の給排気口に巻き込まれたりする可能性がある。

 同様の理由で、水をかけたり高圧洗浄機を使ったりするのも避けたほうが良い。裏側や外側カバーが汚れている際は、乾いた布などで優しくホコリや泥汚れを取り除くと良いという。

 室外機は、室内機のフィルターのようなこまめな掃除は必要ないが、年に1、2回の手入れはエアコンの長持ちにも大切だとしている。

 調査は、パナソニック「エオリア」が7月、エアコンを所有する全国の20~60代の男女を対象に実施し、510人から回答を得た。今夏の電気代について27%が「非常に高い」、46%が「やや高い」と回答した。【松山文音】

毎日新聞

社会

社会一覧>

注目の情報