<1分で解説>クマ出没しても発砲拒否OK 北海道猟友会が通知へ

2025/08/21 16:04 

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 北海道猟友会が20日、市街地に出没したクマやイノシシを銃で駆除する「緊急銃猟」制度について、現場で状況に応じて発砲を断ってもよいと支部に通知する方針を固めました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「緊急銃猟制度とハンターの不安」を解説します。

Q 緊急銃猟って聞いたよ。どんな制度なの?

A 市街地に出没したクマやイノシシを銃で駆除できる新しい制度です。

Q 今まではどうだったの?

A これまでは市街地や夜間での発砲は原則認められておらず、警察官の許可が必要でした。

Q どうして制度が変わったのかな。

A クマやイノシシによる市街地での出没や人身被害が増えているため、国が鳥獣保護管理法を改正しました。

Q 警察官の許可がなくても大丈夫なの?

A 市町村が判断すれば、警察官の許可がなくても発砲できるようになりました。

Q ハンターは不安を感じているの?

A 緊急銃猟による人身被害などが起きた場合の補償制度はまだ設けられていません。発砲の責任をハンターが負う可能性があり、十分な補償や身分保障がないことに不安を感じています。

Q 北海道猟友会はどう対応しているの?

A 現場で状況に応じて発砲を断ってもよいと道内の全71支部に通知する方針を固めました。

Q 今後どうなるの?

A 北海道猟友会の堀江篤会長は「市町村から要請があった場合、協議の段階で出動を断ることもあり得る」と話し、環境省に「ハンターに不安を抱かせない環境づくりをしてほしい」と訴えています。

毎日新聞

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