俳優・千堂あきほさんが雪対策審議委員に 「市民目線で」 札幌

2025/08/21 18:41 

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 人口減、税収減を見据えた将来的な除排雪のあり方を考える札幌市の雪対策審議会予算規模小委員会(委員長=宇野二朗北海道大公共政策大学院教授)の初会合が市内で21日にあり、札幌を拠点に活動する俳優でタレントの千堂あきほさんのほか有識者ら5人を委員に委嘱した。千堂さんは「札幌に住んで15年になる。雪と向き合いながら子育てもした。よりよい札幌になるように市民目線で話し合いたい」と意気込みを語った。

 有識者や町内会長らによる雪対策審は札幌市が7月に設置。除排雪手法小委員会と予算規模小委員会をつくり、千堂さんは市財政の課題を整理して、今後の除排雪経費の規模の方向性を検討する予算規模小委の委員を務める。雪対策審は2小委からの報告を踏まえ、2026年度中に基本方針を策定する。

 この日は、市から14年度に181億円だった雪対策予算が24年度に278億円まで増加した背景に人件費の高騰や物価高などがあるとの説明があった。また、歳出の増加が税収の増加を上回り、収支不足を補うための財政調整基金の残高が減っている市の財政状況も示された。笠松拓史財政局長は「雪対策は市民の重大な関心事。サービスを低下させず、持続可能な運営を進めるため、意見をいただきたい」と話した。

 次回は年内に開催される予定。【水戸健一】

毎日新聞

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